秋の七五三お参りシーズン(10-11月)になると、色鮮やかな着物に着飾った七五三のお子さんたちとそのご家族で神社・お寺の境内は賑やかになり、混み合います。
神社・お寺に参拝した方の多くが
七五三の祈祷を本殿や本堂などであげていく
のは、境内の賑やかさ華やかさと同様に七五三という日本の伝統を感じさせてくれる行事です。
では、その七五三の祈祷ってどのように行われるものなのでしょうか?
当サイト中の人の実際の経験と毎年の神社・お寺への取材からお伝えします。
親子ともに神社・お寺の本殿・本堂などに昇殿して祈祷を受けます
七五三の主役は当然、
三歳・五歳・七歳のお子さんたち
です。
七五三は成長を祝う行事ですが、とはいえまだまだ小さいお子さんたちです。
当然お子さん一人だけで本殿やお堂にあがって祈祷を受けるわけではありません。
一緒にご家族、ご両親も祈祷を受けるために本殿などに上がって(昇殿して)祈祷を受け
ます。
多くの神社では、↓写真にあるような胡床(こしょう:神社などで使われる折りたたみの椅子のようなもの)が本殿内に並べられており、
※七五三のお子さんたちが神社本殿で祈祷を受けている様子(写真(上)PIXTA提供、写真(下)©七五三ドッとコム)
- 祭壇に向かって前の方に七五三のお子さんたちが
- その後ろ数列にご両親やご家族が座る形で
祈祷を受けます。
まだ小さい三歳のお子さんたちは、慣れない場所のため、よく後ろのご両親に振り返って、パパママがいるか心配で見てきます。ご両親は笑顔で少し手を振ったりして応えてあげてください。
そして後ろからお子さんたちの晴れの姿、大人しく静粛に祈祷を頑張って受けている姿を見てあげてください。
※祈祷自体にかかる時間はこちらの記事で解説してますので、参考になさってください。
神社によって、またお寺によっては、パパママ隣で床に座ってなど
上記のスタイルは、一般的によく見る形の七五三の祈祷時の様子です。
他にも、↓の写真のようにご両親が離れずお子さんの横に一緒に座って、ともに祈祷を受けるスタイルのところもあれば、胡床はなく、床に敷物がされており、そこに座って祈祷を受けるスタイルのところもあり、神社・お寺によって祈祷のスタイルが異なります。
※七五三祈祷で混み合ってない場合は、親子隣に座って祈祷を受けることも(写真:六所神社(愛知県岡崎市)七五三祈祷の様子)
※七五三祈祷を床に敷かれた敷物に座って親子並んで受ける様子(写真:厳島神社(広島県廿日市市)の七五三祈祷の様子)
自分たちが七五三祈祷をお願いする神社やお寺はどういうスタイルなのか?を楽しみにするのもいいかもしれませんね。
祈祷を受ける際、神社・お寺の人から事前に説明がありますので、安心して、その説明をよく聞いて祈祷を受けるようにしましょう。
本殿などへの昇殿と、祈祷後の様子も
本殿や本堂などに上がる、昇殿する前は、↓写真のように待合室や待合スペースから本殿につながる通路を通って本殿・本堂に上がります。
(これは比較的規模の大きい神社・お寺での形です。神社・お寺によっては、直接本殿・本堂などにあがる形のところも多くあります)
※七五三お参りシーズンに祈祷申込み後に昇殿祈祷を待つ待合室の様子(写真:大宮氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)の待合室の様子)
規模の大きい神社・お寺では七五三の祈祷希望者が多いので、時間割制をとってあり、自分たちの順番の時間帯まで待合スペースにて待つことになります。
順番が来ると、放送や神社・お寺の方から声がかかり、先程の通路を通って本殿・本堂に上がります。
※待合室から本殿へ七五三のお子さんとご家族の移動している様子の様子(写真:大宮氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)の昇殿の様子)
また祈祷終了後は、本殿・本堂の出口にて、千歳飴やお守りなどが納められた「七五三の授与物」を渡してもらいます。
※七五三の祈祷終了後に本堂出口で授与物(千歳飴など)を渡してもらい、履物を履いて出ていく様子(写真:成田山大阪別院(大阪府寝屋川市)の祈祷終了後の様子)
順番に名前が呼ばれ、その授与物を受け取って出口から履物を履いて、出ていき祈祷は無事終了となります。
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今回紹介したのが、祈祷自体の様子と、祈祷前後の流れになります。
事前に知っていると落ち着いた気持ちで七五三の祈祷を受けられますし、七五三のお子さんにも「こうするんだよ」と写真などみせてもらって、事前に備えることもできるかと思いますので、どうぞ同ページの情報をご活用ください。